年始に親戚の家に行った時のことです。
3年ぶりに行ったら、柴犬を飼い始めたらしく、3歳の大きな柴犬が玄関を入ったすぐのところに檻に入れられていました。
田舎なので家が広く、大きな柴犬を充分飼えるだけの大きさの檻を置くことができます。
年始の挨拶もそこそこにすき焼きを開始。襖の向こうで悲しそうな声で鳴き続ける柴犬。
飼い主の親戚は、「みんながいる部屋に入りたくて演技してるんだよ」と、笑って相手にしていません。
鳴き続ける犬を無視し、一通りすき焼きを食べ終えた頃(笑)、トイレに行くと、柴犬の前を通過して、頭をなでることにしました。
一人で暇だったのか、構ってあげたら心なしかキラキラした瞳でこちらを見つめてくる柴犬。
その後も、何回か柴犬の檻の前を通過することがあったので、通過するたびに頭をなでてあげていました。
その後、飼い主の親戚のおじさんが柴犬を出してあげたら、部屋の隅に置いてあった私の荷物に何故か興味津々。
「頭を撫でてくれた奴のニオイだ!」とでも思ったのでしょうか、私のダウンジャケットのファーの部分をくわえて引きずり始めました。
私のダウンは、ウールリッチの数年前の限定品。新品で10万円以上する服です。まあ、めっちゃレアなわけではなく、当時はお店に行けば簡単に買えるような限定品ですが、大枚はたいて購入したアウターであることには間違いありません。
犬にくわえられて、内心「えーっ!勘弁してよ」と思いましたが、そんな時に心がけているのが、高い服を着ていて、誰かに汚されて怒るくらいなら着るなということ。
犬を叱った後で、私に謝る親戚に、笑顔で「大丈夫ですよ」と言っておきました。
靴で言うなら、J.M.WESTONの靴を履いていて通勤電車で踏まれて怒るくらいなら、もっと安い靴を履こうということです。
逆に相手のことを気遣うぐらいの心の余裕を持ちたいところです。